●虫歯と全身病

 虫歯や歯槽膿漏等の歯の病気にかかると、痛んだり、化膿したり、最終的には歯を失うことになります。食べ物がかめない、見ためが悪い、話しづらい等の口の中の症状はどなたにもよくわかりますが、歯が原因となり全身のさまざまな病気が生じたり、悪化させたりすることも知っておく必要があります。


虫歯が原因で起こる障害
 虫歯や歯槽膿漏で歯を失ったり、歯が移動することで上アゴと下アゴの噛み合わせが悪くなります。不正な噛み合わせは下アゴを動かす左右の筋肉のバランスを崩し、顎関節の動きに障害を起こし、結果として脊椎の不正わん曲や、長い間には顔の変形(左右不対称)までも引き起こします。これに関連して現れる症状には、頭痛・肩こり・手のしびれ・腰痛などがあります。さらに不眠症なども引き起こすと言われています。


その他感染症
上顎洞は赤い点線の辺りです 虫歯や歯槽膿漏に関係するバイ菌が、全身に与える影響も見のがすことができません。一般に蓄膿症と呼ばれる慢性上顎洞炎で膿のたまる上顎洞は、歯の根と解剖学的に近い関係にあります。このために、虫歯が原因となった蓄膿症がかなりあると考えられています。

 虫歯に関連したバイ菌やそのバイ菌が作る物質が、血液の流れを介して他の臓器に達することにより、心内膜炎や慢性または急性の腎炎を起こすことはよく知られています。その他に扁桃炎、角膜炎、中耳炎なども、虫歯や歯槽膿漏の原因菌により起こることもあります。虫歯や歯槽膿漏を治療したことで、それらの疾患が治ったり快方に向かったという例もあります。

 その他には、虫歯の治療に用いた金属が原因で起こる金属アレルギーや扁桃炎が主な原因と考えられる、手の平や足の裏にできる掌蹠膿庖症も、虫歯や歯槽膿漏の原因菌との関係が疑われています。

歯も全身を構成する重要な臓器の一つです!
 糖尿病などの全身病が歯に与える影響も大きいですし、虫歯や歯槽膿漏などの感染症をしっかり治しておくことは重要です。




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