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●海洋深層水について 昨今の健康ブームで、「海洋深層水」を原料とした飲料水やビール等の食品や化粧品まで市場に流通しています。 水深200m以上の海に、季節や天候による対流の影響を受けない、9℃位の低温安定な海水層が有って地球規模で循環しています。その辺りは30気圧以上あり、太陽光が届かないためにプランクトンの光合成が行われず比較的清浄です。表層水の10〜30倍の窒素や燐、珪酸等の無機塩を含み、微量元素等にも富んでいるといわれています。 この海洋深層水が日本では北海道の羅臼、富山の滑川、高知の室戸、沖縄の糸満にハワイではコナ沖で比較的浅い200mまで湧き上がっており、採取されて製品化されているのですが、その工程や含有量はマチマチです。 安易に摂取するのは要注意! 飲料水については、昨年12月にやっと公正取引委員会が調査を開始したばかりで、実態は様々です。 含有するナトリウム塩濃度についても、表層水の3.5%に比し数10%と他のミネラル分と同様、非常に高いのです。塩辛いと言われる醤油ですら17%ですから、原水(深層水)をそのまま飲める訳も無く、処理過程で脱塩は必須なのです。このため同時にミネラル分も失われるので、飲料水として製品化される際には、他の鉱泉水(ミネラルウォーター)等と混合されたりしていることが殆どのようです。 「海洋深層水」を使用したと明示してある商品でも、成分表示にはよく注意が必要です。 現在の時点では、海洋深層水の工業利用は地球規模の循環をはじめとする、環境の破壊に繋がるとする説や、その成分や生成過程の詳細が全て明らかとなってはいません。 他の健康食品等にも同様にいえることですが、乳幼児や高血圧、心疾患、腎疾患、脳血管障害等病気を有する方は特に、安易に健康に良いものだという先入観を持つべきではありません。 |