●脳卒中についてもっと知ろう


(1)脳卒中とは
 突然手足が動かなくなったり、言葉がもつれたり、激しい頭痛や吐き気に見舞われ、時・場所・人などの区別がつかなくなったり、意識がなくなる発作を脳卒中といいます。その原因には、脳の血管がつまって血液が脳の細胞にいかなくなる脳梗塞と、脳の血管が破れて脳組織の中が出血する脳出血と、脳動脈瘤が破裂して脳を包むくも膜の下のスペースへ出血が拡がるくも膜下出血などがあります。
 その他に心臓の病気(心房細動等)から血栓がとんで、血管をつまらせる脳塞栓、エコノミークラス症候群のように脳だけでなく心臓や肺にも血栓形成を起こし、その働きを低下させる合併症や原因が未だよく解明されていないモヤモヤ病等も広い意味での脳卒中と云えます。



(2)脳卒中の頻度は?
 日本における脳卒中による死亡率は、1970年ごろをピークに低下し、現在では悪性新生物(癌)、心疾患(狭心症・心筋梗塞等)についで第三位になっています。平成12年の総死亡数は96万1653人であり、そのうち脳卒中死亡の内訳は脳梗塞(62.4%)、脳内出血(23.4%)、くも膜下出血(11.2%)、その他の脳血管障害(3.0%)と報告されています。死亡原因として脳出血が大幅に減少し、代わって脳梗塞が増加して欧米型になっていることが特徴です。
 死亡率の変化は、MRI・MRAやX線CT等新しい診断技術による早期の正確な病状の把握と、治療技術の向上がもたらしたものです。そして、生活習慣病の治療への取り組みが最重要であることは云うまでもありません。



(3)脳卒中の予防はどうするの?
 先ず予防法は何かということを考えてみましょう。加齢現象はリスク・ファクターの第一といえますが、これは予防不能です。次いで重要なのが高血圧で、これは専門家の一致した意見です。糖尿病は動脈硬化の危険因子であり、脳内小血管がつまる脳梗塞の原因です。これに高血圧が合併すると更に発症率が増加します。
 心房細動などの心疾患は、脳塞栓を引き起こしますし、高脂血症(高コレステロール血症や高LDLコレステロール血症)も脳卒中の危険因子と云えます。禁煙、肥満の解消や適度な運動、リラクゼーション、減塩食事療法や毎日リンゴを1コ以上食べる。そしてしょっちゅうオシッコに行って困るくらい飲水する水分補給も発症リスクの低下に役立つといわれ、逆に血液が濃くなると脳血管障害が起り易くなることが知られています。

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