−喘息様気管支炎と気管支喘息−
喘息様気管支炎
以前には乳児喘息と呼ばれていた疾患ですが、いまでは喘息様または喘息性気管支炎と呼ばれています。発病には、アレルギー素因ないし体質が関与していると考えられています。乳幼児がかぜ症候群あるいは気管支炎となった後に、喘息様の発作を起こすことがあります。比較的容易に治ってしまう疾患で、慢性化したり重症になることはあまりありません。
気管支喘息
乳幼児期の喘息様気管支炎も、時に治りきらずに気管支喘息に移行することがあります。アレルギー性疾患のマーチの最後に登場するのが、この気管支喘息です。
アレルギー性疾患のアレルゲンで通年性のものは、アレルギー性鼻炎でも気管支喘息でも、ほとんどが室内のほこり中のダニであるといわれています。
最近では、アレルギー性疾患に対する新しい治療薬の開発によって、症状のコントロールが比較的容易になってきています。しかし、治療の基本がアレルゲンの除去・回避にあることは、疑問の余地がありません。
このダニアレルゲンを除去し回避することで、アレルゲンに対する感作を予防することができ、また発症が軽減されます。ハウス・ダスト(ダニ)を減少させるには、丁寧に時間をかけて、掃除機や拭き掃除を毎日実行することが必要です。
室内環境整備
最近ではこのことについて、アレルギーの専門家と洗剤メーカーが共同研究を進めています。そして、ダニを減少・除去する洗剤の技術開発が行なわれています。
それによりますと、アレルゲンであるダニの糞や死骸は、乾燥して崩壊すると数ミクロンの微細塵となります。このため、これらを掃除機などで物理的に除去することは、容易ではないといわれています。
室内環境の整備のためには、簡単で効率のよいダニアレルゲンの減少技術が、必要不可欠です。そのために、ダニを効率よく除去できる薬剤や洗剤の開発が行なわれており、ある程度の成績が得られています。
また、アレルゲンの化学的性質を変えたり、物理的に吸着被覆することでアレルゲン性を減少させ、抗原抗体反応を起こさせない技術開発も行なわれています。
従来からある方法としては、タンニン酸やイオンによる化学的・物理的な変性化、あるいは粘土物質による吸着、高分子ポリマーによる被覆などがあります。そして、ある種の高分子ポリマーにより、アレルゲンの減少効果が得られると報告されています。
新しい抗アレルギー薬による治療法と、新技術開発による室内環境整備(ダニの減少〜消失)で、アレルギー性疾患の克服が期待されます。
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