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やせていても、太っていても死亡率は高い
1990年時点の身長・体重から体格指数(BMI)を計算して、7つのグループに分けて10年間の死亡率を比べました。
BMIが23.0-24.9の人の死亡率を基準として、他のグループの死亡率が何倍に相当するかで表しました。
その結果、BMIと死亡率との関係を表すグラフは、男女共にアルファベットのU字型になりました。BMIが最小のグループと最大のグループでは、基準グループに比べ、死亡率がどちらも約2倍と高くなっています。
また男性では、BMIが19.0-22.9というこれまで望ましいと考えていたBMIにおいても、死亡率が高くなっています。そして、27.0-29.9のグループも死亡率は高いという結果です。
女性では、亡くなられた方が少なかったので、はっきりとはいえませんが、BMIが25を超すと死亡率が高くなる傾向にあります。
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悪性の内臓脂肪型(リンゴ型・上半身型)肥満と良性の皮下脂肪型(洋ナシ型・下半身型)肥満
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一見やせていても内臓脂肪型肥満(隠れ肥満)の場合は、空腹時を選んで腹囲と腰囲を測かります。
腹囲値÷腰囲値=男性で0.9以上、 女性で0.8以上は、上腹部型(内臓脂肪型)肥満の疑いがあります。
寝ている状態で、おなかの方が出っ張っている人は要注意! |
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男性では肥満よりもやせ傾向での死亡率が増加?
死亡率が高いことが示されたBMIが23未満のグループに属する男性は、全体の44%を占めています。一方BMIが27以上の男性は11%に過ぎません。
もし今回の調査集団の男性が、すべてBMI23以上25未満であり、このグループでの最も低い死亡率を当てはめると、BMI23未満で起こった死亡519名中の170名(全死亡943名の18%)、BMI27以上で起こった死亡101名中の34名(同4%)の死亡を防げたはずになります。
即ち、少なくともこの40〜59歳の男性集団においては、太っていることよりも、やせ傾向であることの方が、10年以内の死亡率という観点から、深刻な問題だといえます。
肥満は欧米型の病気の重要な危険因子
肥満は生活習慣病、即ち糖尿病、高血圧症、脳梗塞症、狭心症・心筋梗塞や高脂血症(ドロドロ血液)・高尿酸血症(痛風)だけでなく、女性の乳がんや子宮がんなどの原因にもなります。
今回の調査集団においても、「糖尿病と高血圧」に罹っている人の割合は、“痩せていれば痩せている程少ない”という結果が得られています。
欧米ではBMIが25以上の割合が半数以上を占め、またBMIが30以上の割合も1998年には20%近くに達しています。その結果、肥満に起因する心筋梗塞やがんによって多くの命が奪われています。米国人の死亡の13%は、「BMIが25以上の肥満」に起因しているとの推計もあります。そのため肥満が、大きな社会問題になっているのです。
一方日本では、BMIが30以上の割合は男性では2%、女性で3%程度とまだまだ少ないのが現状です。また、心筋梗塞や乳がんで亡くなっている人の割合も、欧米に比べ少なく、肥満との関連が指摘されていない、肺がん・胃がん・肝臓がん、脳出血や肺炎などが死因となった人も多く、欧米の死因とは明らかに異なるものでした。
日本人を対象とした調査データに基づいた健康指針作り
これまで、追跡調査データは、欧米からのものがほとんどを占めていました。その結果、「肥満やコレステロールは健康によくない」という単純な情報が、浸透してしまいました。しかし、日本人が罹りやすい病気、生活習慣や遺伝子情報も欧米人とは異なります。
今回の結果は明らかに、日本人独自のデータに基づいた、“健康維持増進のための指針”を作っていかなければならないということを示しています。
〜日本の中年(働き盛り)の方の実践健康法!〜
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