無菌性髄膜炎


1.
無菌性髄膜炎とはどのような病気なのでしょうか。髄膜炎とは脳及び骨髄を覆う膜に炎症を起こした状態をいいます。
2.
髄膜炎の原因が細菌の場合、これを細菌性髄膜炎と言います。
3.
一方、おたふく風邪(流行性耳下腺炎)や単純ヘルペス等ウイルスによって起こる髄膜炎もあります。これを細菌のいない髄膜炎、つまり無菌性髄膜炎と言っています。
4.
症状は発熱、おう吐が強く、顔色も悪く、つらそうです。そして、幼児以上では、強い頭痛を訴えます。子供を上向きに寝かせて、頭だけ支えるようにして持ち上げると、首がつっぱって体ごと持ち上がってしまうようになります。(項部硬直)
5.
早期の治療が大切ですから、頑固なおう吐や発熱などがありましたら、早急にかかりつけ医を受診して下さい。

項部硬直

仰臥位(あお向け)にして頭の下に手を入れ、頭をゆっくり持ち上げて、頚椎を前屈させます。頚椎の伸展や回転には抵抗がなく、前屈のみに抵抗があったり痛みを訴える場合は陽性です。Lasègue徴候やKernig徴候を伴っていれば髄膜刺激症状と考えますが、伴っていない場合は、小脳扁桃ヘルニアや頚椎疾患のこともあります。  

Lasègue徴候

仰臥位で膝関節を完全に伸展したまま、踵を持って下肢を挙上し、股関節を屈曲させます。正常では股関節は90°ぐらいまで屈曲しますが、痛みや膝屈筋群の不随意的収縮のために、股関節が70°以上に屈曲しない場合を陽性とします。両側性の場合は髄膜刺激症状、片側性の場合は椎間板ヘルニアのことが多いです。

 

Kernig徴候

仰臥位で股関節を十分に屈曲させ、膝関節を屈曲した位置から伸展させます。正常では膝関節は135°以上伸展しますが、膝屈筋群が不随意的に収縮して膝関節が135°まで伸展しないのを陽性とします。両側性の場合は髄膜刺激症状、片側性の場合は椎間板ヘルニアのことが多いです。  

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