みんなの健康法

反復性耳下腺炎について

1.

 小児期に耳下腺、顎下腺、舌下腺を腫らす病気です。ムンプスまたは、おたふくかぜともいいます。これは罹ったらムンプスウイルスに対する抗体が出来るため、大多数は2度と唾液線が腫れることはありません。

2.
 5~6歳をピークに一年に数回耳下腺を腫らす場合があります。これを反復性の耳下腺炎といいます。この場合の耳下腺の腫れは片方だけのものが多く、軽い痛みを伴って腫れてきます。ムンプスほどその腫れは強くありませんし、皮膚が赤くなることもありません。時には軽度の発熱を伴うこともありますから、小児期に初めて腫れた時は流行性耳下腺炎か、反復性耳下腺炎か診断に迷うこともあります。
3.
 片側だけの耳下腺が腫れるものに、急性化膿性耳下腺炎があります。半球状に激しく腫れ、強い痛みや高い熱がでて、局所にも強い熱感を伴います。時には炎症が周りに波及してくると、口を開けることもできなくなってしまい、その症状は反復性の場合より激しいです。
4.
 反復性耳下腺炎で繰り返す腫れは、思春期にはほとんどなくなります。診断には唾液腺造影で典型的な所見を認めます。血液学的な検査では、白血球が増加して、血清アミラーゼが上昇することがあります。
5.
 耳下腺を軽くマッサージすると、口の中の頬の粘膜にある開口部より膿が出てくることがあります。この場合には化膿性耳下腺炎の疑いもありますから、一週間から10日間、抗生剤を飲むことが必要です。さらに腫れがひかない場合には耳下腺を洗浄することもあります。
6.
 再び腫れるのを予防するには確実な方法はありませんが、ガムを噛んだり、耳下腺のマッサージは効果がある場合もあります。これはいずれ自然治癒しますので、保存的な治療で時期がくるのを待つ方が良いと思います。

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