風評による牛肉の消費や薬の買い占め現象について

 10月6日の朝刊は茨城県で新しい狂牛病の牛一頭が発見され処分したことを報じました。輸入骨紛飼育を禁じられた後に誕生したもので、感染経路が問題となっています。
 日本では人のクロイツフェルト・ヤコブ病の脳の病変が、BSEの牛の脳と同じ海綿状変性であることから牛肉の消費量が激減しました。欧米では食肉用の牛を守るために、感染牛の処分が徹底されました。
 同じような物の考え方の違いは新型肺炎(SARS)についても言えます。本年9月26日迄に全世界で8,918人が発症、死亡数が774人で初期より急速に減少傾向をみせています。呼吸器疾患を持つ者に感染率が高いことがWHOから報告されて以来、折からのインフルエンザ流行期に先がけて、インフルエンザ特効薬の買い占めが問題となっています。

シェークスピアの四大悲劇のうち「マクベス」は歌劇化され、今年ミラノスカラ座の日本公演があったことなどから広く知られています。スコットランドの領主マクベスは「バーナムの森が動かぬ限り、敗れることはない」という魔女の予言を信じて、スコットランド王を目指したが、敵将マクダフはバーナムの森を伐採し、その枝で偽装した大軍を送り、森が動いたと動揺するマクベスを倒します。

 速報性を重んじるマスコミの報道は、時に本質をとり違え、国民に整合性を欠く判断を強制することになりかねません。
「マクベス」の悲劇の意味するものを反芻して考えたいものです。



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