治療
睡眠時無呼吸症候群の治療には幾つかの方法がありますが、その中で治療効果やその根拠などデータがはっきりしているのがCPAP(シーパップ)です。また肥満の患者さんについては減量もある程度有効と考えられます。
1) 減量
肥満傾向が出始めたころにいびきもかくようになったという方は実際多くいらっしゃいます。従って逆に減量をすればいびきも減るという可能性が高いと思われます。体重管理は重要な治療方法なのですが、直ちに減量できるわけではありませんので、すぐ次の日から効果が出るわけではありません。
2) CPAP(シーパップ)
鼻にマスクをあて、そこから空気を送りだしてのどがふさがらないようにする治療です。
「経鼻式持続的陽圧呼吸法」といいます。寝るときにマスクをあてバンドで固定するため、「これでは寝られない」と感じられるかたもいらっしゃるかもしれませんが、この病気の治療では最も有効な治療方法で、慣れれば熟眠が得られるようになり、日中の眠気の軽減にも効果があり、死亡率の低下のデータもあります。
装着した次の日から眠気がなくなるケースもあります。当院では重症と判定された患者さんには積極的に治療を導入しています。またそれ以下の中等症・軽症の患者さんでも日中の眠気の強い方などは、状況に応じて導入することがあります。ご自宅に機器を設置し、月1回の通院で治療効果を見ていきます。機器についてはメーカーが設置やメンテナンスを担当致しますので安心してご使用いただけます。
3) マウスピース(口腔内装置)
睡眠中にのどがふさがらないようにするため、お休みいただくときに口に装具をはめる方法です。装具の作成は歯科口腔外科にて患者さんのお口に合うように行います。比較的簡便で効果も早く出ますが、顎関節に少し負担がかかります。
4) 手術
狭くなるのどの粘膜を切り取ってしまう方法です。物理的にのどの空間を広げるため、効果はありますが、手術になるため患者さんの負担が大きくなりますので直ちに行うようなものではありません。ただし、扁桃腺が大きい(扁桃肥大と言います)ことが原因の場合は、扁桃腺の摘出を行うことで劇的に症状が改善する場合がありますので、この場合は積極的に行うことがあります。
5) 横向きで寝る
最も簡便な対策は横向きで寝ることです。ただし、閉塞の程度の強い患者さんでは効果がないこともありますし、そもそも横向きでは寝られないという患者さんも少なくないため、実効性がないという意見もあります。人間は寝てしまえば、どのように寝るかは自分ではコントロールできません。
6) 晩酌、入眠前の飲酒の中止
お酒を飲んで入眠すると、粘膜の浮腫が生じいびきをかきやすくなります。晩酌してそのまま寝る方、入眠する前に必ず飲酒するという方は、飲酒の中止のみで症状が改善することもあります。
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