健康と社会

マイコプラズマ感染症について

1.
マイコプラズマ感染症は、「マイコプラズマ ニューモニエ」という菌が原因で起こる呼吸器等の感染症です。
2.
患者の報告数は近年増加傾向にあり、3~8年程度の周期で大きな流行があるといわれています。近年では2011年~2012年にかけて大流行しました。
3.

全体の約80%が0~14歳の小児です(図)。

図 マイコプラズマ肺炎の年齢群別割合(2012年*)
*第35週まで
国立感染症研究所感染症情報センター:IDWR 14(35), 1-34, 2012より作図

4.
初期の症状は発熱やだるさ、頭痛など、かぜに似ています。大きな特徴は長引くせきです。
(せき=風邪は間違っています!)
たんが少なく乾いたせきで、 熱が下がってからも3~4週間続くこともあります。
5.
ときに肺炎を起こし、まれに重症化することもあるので注意が必要です。
6.

患者の咳のしぶきを吸い込むことにより感染するといわれており、家庭内や学校などで感染します。感染してから発病するまでの潜伏期間が2~3週間と長く、咳の症状が続いてもあまり熱が出ないため、自分で気がつかない間に他の人にうつしてしまうこともあります。

7.
マイコプラズマ感染症の診断方法には、「抗体検査」と「抗原検査」があります。
「抗体検査」は採血をして調べる、以前からある検査方法です。検査結果が出るまでには2週間程度期間が必要です。
8.

「抗原検査」は喉の奥から菌をこすりとって調べる、新しい検査方法です。子どもへの負担が少なくてすみ、また迅速に検査結果がわかるので、治療の進め方を決めるのに役立てることができます。

9.
マイコプラズマ感染症の場合は、様々な感染症に使用されるβ-ラクタム系の抗菌薬は効きません。小児では主にマクロライド系という種類の抗菌薬で治療を行います。使用できる抗菌薬が限られているため、診断をつけて適切な治療を行うことが大切です。
10.

有効な抗菌薬で早期に治療をしなかった場合は、重症肺炎などになるおそれもあります。
早期診断・早期治療が重症化を防ぐ為に重要です!

 

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